塗膜の主要素 樹脂は塗料の耐久性を決める重要な成分です
しかし 樹脂だけで 耐久性が 決まる分けでは ありません
乾燥後 蒸発して 塗膜に 残らない溶剤が なぜ耐久性に影響があるのか
それは塗幕の形成方法に違いが有るからです
溶剤形塗料は 各成分が溶け合いひとつになっている化合物です
硬化剤を混入し化学反応にて硬化する 2液硬化形塗料
溶剤別で 一番 耐久性の低い水性塗料でも
シリコン樹脂で 反応硬化形ですと
12年から15年の耐久性が有りますので
2液強溶剤形ウレタン樹脂より強いのです
ウレタン樹脂塗料でも2液硬化形で強溶剤タイプなら
水性シリコン樹脂より強く
現在一番人気のあるシリコン樹脂塗料でも
水性・弱溶剤・強溶剤・自然乾燥・反応硬化乾燥・2液硬化・など
沢山のタイプが有り 耐久性や価格も違うのです
シリコンでも ウレタンより 劣る場合も 又その逆も 有るのです
ここまでは 上塗り塗料の 説明でしたが 塗装工事にはむしろ
下塗りの材料が 重要なのです
下塗りには シーラーと フィーラーの2種類が 有りますが
上塗りの説明と同様に 樹脂 溶剤 硬化方法によって性能が変わります
(下塗りの樹脂は エポキシが最良です)
シーラーの役目は 素地の吸い込みを止めて 素地と上塗り塗料を密着
させる事に有ります
フィーラーには 小さなヒビ 傷を埋める機能と シーラーの密着強化機能
を 併用している材料です
通常どちらか1つ選択しますが 素地が脆弱な場合
シーラー フィーラー両方 塗装します
新設のモルタルや 旧塗膜の劣化が激しい場合 吸い込みの激しい素地には
フィーラーは 密着しません フィーラーは便利な下塗り材ですが
使用出来る素地に 制限があります
フィーラーを使うには 旧塗膜が良好で チョーキングも水洗いで完全に除去
出来る事が 条件になります (全く逆に理解している業者も多いです)
下塗りに 大切なのは 素地に浸透し 素地そのものを固める事で
上塗りの 密着を強化する事です 高価な上塗りも はがれたら
全く無意味という事です
水性塗料は本来 混ざり合わない 数種の成分(樹脂等)を 小さく細粒化し
可塑剤の力を借りて分離を防止して 水に浮遊 拡散させている 混合物です
水性塗料では 水の蒸発後 成分の粒のひとつ ひとつが並んだ
粒子が塗膜になるのに対して
溶剤塗料ではひとつの一体した塗膜になります
そのため 強固で 緻密な塗膜になります
水性塗料より艶があるのもこのためです
さらに追求してみましょう
これらを理解して 正しい塗料の選択と 施工をする事が大切です
素地について
素地がモルタルの場合ではヒビワレが最も気になる所です
塗料に弾性機能を付加している塗料が最適です
弾力には 微弾性 高弾性など弾力に違いがあり
樹脂 硬化方法 溶剤も様々です
モルタルに 弾性機能が無い塗料を施工しますと
たとえ 2液硬化強溶剤フッ素樹脂塗料(耐久年数20年)
でも ヒビワレに追随する性能がない分けですから
塗装後すぐヒビワレが出来ても 仕方ありません
まったく意味の無い塗装工事と言えるでしょう
素地が 窯業系サイディングの場合では
目地コーキングの 伸びに 追随する程度の弾力がある
微弾性塗料が最適です
微弾性でなくても 水性艶有りなら塗膜に伸びが有る(弾性では有りません)
ので 予算によって選択してください
同じ予算とした場合 通常 素地に ヒビワレの出ないサイディングには
弾力より 耐久性を重視します
下地処理について
素地を 塗装可能な 状態にする事を 下地処理と言います
高圧洗浄やケレン ヒビワレ補修等が挙げられますが
この写真を見て下さい 浮いたモルタルの撤去後です
モルタルの爆裂が 沢山有りますが そんな事より 問題なのは
この物件の 見積り業者 4件の内 爆裂のハツリ 修繕を
必要としたのが 弊社だけ だったそうです
テストハンマー等 使わなくても 目視で 爆裂が 確認出来る様な状態
にも 関わらず 表面の割れを コーキングで隠し 塗装するのでしょうか、、、、
どんな塗料でも モルタルの落下には 耐えられないのは 当たり前
もしモルタルが人の上に落ちてきたら大変です
中には 10年保証する所も有ったそうです
当然 価格は 弊社が一番高かったそうですが このオーナーは
現役時代 長く建築業に 携わっていたそうで
迷う事無く 弊社を採用したと 言って頂きました
まず高圧洗浄をします 苔やスラグ チョーキングなど
汚れを洗う作業です 大体 屋根で半日 壁は2時間位の
作業時間です、多少時間が余ってもその日は濡れて いるので
通常 は、作業終了します
翌日に ヒビワレ補修になります サイディングの目地は 撤去後
打ち代えします 補修材や 方法は ヒビワレの種類によって使い分けます
補修跡が分からないように 模様の修復をし
素地に適した シーラーを塗装します。
塗装を長持ちさせるためには 確実な下地処理が必要です
塗料の性質について
塗料には 相性が有ります 例えば 静電塗装の瓦に 水性シーラー
は 密着が弱いとか 水性塗料で瓦屋根を塗装すると 次回の塗替えは
塗膜の伸びが ケレンを困難にするとか アクリルのチョーキングは
浸透性シーラーで活膜に戻そうとか 挙げればきりが無いのですが
最近の塗料は広く何にでも施工出来ますが 最も適している塗料を
(樹脂 溶剤 硬化方法)選択することが 大切なのです
施工技術について
あまり知られては、いませんが 塗装店は、塗装対象物に
よって専門が有ります
大型建築物専門の築屋(主に内装)
橋梁 鉄塔 鉄骨 専門の骨屋
吹き付け専門の吹屋
店舗 家具専門の 工芸塗装 等に分類されます
塗装工は、各専門店を 渡り歩き 技能と知識を 習得しながら
塗装業界に 顔を広めて 行くものです
材料が 同じなら 誰が塗装しても 同じ品質では有りません
見た目 同じ仕上がりでも 中身は全然違います
各専門塗装店で 経験を積んだ 塗装工なら 例えば
痛みの早い 外部木部が 最安塗料で 8年以上もつ 塗装方法
モルタルに ヒビがほとんど出ない 下地処理方法
サイディング目地が 10年以上割れない コーキング方法
コロニアル瓦を ローラーで 塗る前に ちょっと ひと手間
熱膨張率の激しく剥がれやすい瓦棒(金属屋根)の塗装方法
等色々 あげれば きりがないのですが 技が有るのです
(詳しい事は企業秘密)
塗装工に限らず 職人と言えど ピンキリです。
塗料の性能を最大限に引き出すのは 職人の技と知識です